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読み切りレビュー

『私の神様』夢野つくし やさしい不条理と愛の在処

川俣綾加

神様とは何だろうか


『私の神様』において考察しておきたいのは、“神様”の取り扱い

かずさと神様のやりとりを見ていると、この物語における神様の意味は、いわゆる“神様”ではなくもっと別の何かを表していると思えるのだ。

神様の考える、かずさが今できることは「若いから旅行にでも」。かずさの考える今できることは、また別のことだ

答えはすでに『私の神様』というタイトルで明らかにされている。「私」とは誰だろうか。額面通り受け止めるなら、かずさが神様のことを言っているように思えるが、それだけではない。
ずっと想い続ける存在や敬愛の対象、つまり愛の在処を“神様”に仮託しているのだ。

ややこしい言い方になるが、かずさにとって神様は神様で、神様にとってかずさも神様であるといえる。

かずさの成長とともに、ふたりの関係は変わっていく。変わっていくことも、不変の想いも、どちらも尊く美しい

そして、この世界の誰かも、誰かにとっての神様なのかもしれない。私もあなたも誰かの愛の在処だと、そっと耳元で囁いてくれる。『私の神様』はそんな漫画だ。



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©2018 Tsukushi Yumeno/SQUARE ENIX