作家インタビュー
『剥き出しの白鳥』鳩胸つるんインタビュー 「『ToLOVEる』よりも裸」から白鳥くんは生まれた
籠生堅太
『ToLOVEる』より裸だけど、思いっきり上品に
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能、おまけに父親は外交官というパーフェクトなイケメンは、じつは「ゴリゴリの露出狂」だった。
そんな斬新すぎる設定が、読者の心に深く突き刺さる『剥き出しの白鳥(はくちょう)』。漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」での連載開始以降、読者に衝撃を与え続ける本作の単行本が3月2日に発売された。
『剥き出しの白鳥(はくちょう)』鳩胸つるん
異端の「露出狂」漫画は、王道少年漫画だ!
「yomina-hare」では、刊行直前のタイミングに著者である鳩胸つるん氏を直撃。イケメン露出狂というキャラクターを生み出した鳩胸つるんとは何者なのか。まだ誰も知らない作家の素顔に迫った。
集英社 (2018-03-02)
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「下品」の対極にあるもの、「別マ」
イケメンが、じつは「ゴリゴリの露出狂」というのは、かなりインパクトのある出だしだったのですが、どのようにして『剥き出しの白鳥』は生まれたのですか?
たしかに月刊誌というと、長いページ数をじっくりと読むタイプの作品が多いですからね。
そのアイデアを聞かされて、鳩胸先生としては。
そう。あれだけ脱いでるのに下品じゃないんですよね。そういったこともあって、先生はきっと女性なんだろうなって思っていました。
白鳥くんもそうなんですが、女の子のキャラクターの描き方が、すごく女性っぽいなって。
「別マ」を!? それはなぜ?
その結果、今の絵柄が生まれたと。具体的に大きく変わったポイントはありますか。
たしかに読み切り版と連載版を見比べると、女性キャラクターは大きく変わった印象がありますね。漫画を描かない人間からすると「絵柄を変えること」の大変さが想像できないのですが、やはり苦労されるものなんでしょうか。
たしかにギャグ漫画というと、頭身の低いキャラクターのほうがパッと思い浮かびますね。「少年ジャンプ+」だと、『とんかつDJアゲ太郎』とか。
今も読まれてるんですか?
やはり週刊連載を始められると、なかなかインプットの時間がなくなってしまうと。
ちなみにそのときはしおりは何を?
結局読んでるんじゃないですか! 「別マ」だと何を読まれてたんですか。
インタビューの途中ですので、そう落ち込まないでください(笑)。まだお聞きしたいことも残っているので……。
やっぱり好きだっておっしゃられる作品も清潔感のある作品ですね。
©鳩胸つるん/集英社
写真撮影:yomina-hare編集部
今回のゲスト
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鳩胸つるん
『剥き出しの白鳥』著者
愛知県出身、千葉県在住。2015年「ジャンプSQ.」で 読切『剥き出しの白鳥』を発表し、好評を博す。
2017年12月漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」にて『剥き出しの白鳥』連載開始。 -
玉田純一
集英社「少年ジャンプ+」編集部
「ジャンプSQ.」編集部をへて、2017年より「少年ジャンプ+」編集部に所属。
担当作は『剥き出しの白鳥』『スギナミ討伐公務員』『生者の行進』『見えっぱりシンドローム』『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 魔属魔具師編』(今春開始予定)他多数。