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努力、友情、勝利を兼ね揃える「ゴリゴリの露出狂」

少年漫画の主人公なら、なにかひとつはスペシャルを持っているものだ。
戦闘民族だったり、ゴム人間だったり、憧れのヒーローからその力を受け継いでいたり……。
『剥き出しの白鳥』の主人公・白鳥飛(しらとり・かける)のスペシャルは「ゴリゴリの露出狂」だということだ。

容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能……神は人に二物も三物も与えたが、余計な癖も与えた

「ジャンプ+」での連載開始時から「集英社、どうしちまったんだ……」と話題騒然の鳩胸つるん氏の初連載『剥き出しの白鳥』第1巻が明日、3月2日に発売される。

その設定に出落ち的な要素を感じる読者もいると思う。
露出狂という言葉に拒絶反応を示す人がいることもわかる。
しかし本作は「努力・友情・勝利」というジャンプのDNAをしっかりと受け継いだ、王道少年漫画なのだ。読まず嫌いはもったいない。




「『ToLOVEる』よりも裸」から白鳥くんは生まれた
鳩胸つるんインタビュー


ストイックすぎる「露出」への情熱

「ゴリゴリの露出狂」というキーワードから、下品な印象を受けてしまう人がいかもしれない。
しかし白鳥の露出は、徹底した美学のもと行われており、むしろストイックで、美しさすら感じる。鳩胸つるん氏の少女漫画のような絵柄も、作品から下品さを消し去ることに一役買っている。

「白鳥」という言葉からも連想できる、まるでバレエのようなダイナミックな動きとポージング

彼は裸体を誰かに晒したい変態ではない。むしろ誰にも見つからないことにこそ、喜びを見出している。生まれたままの姿で過ごすことで、より強く「生きてる!」と感じてしまう、いわば生命の求道者なのだ。
その露出は外ではなく、自分自身にむかっている。勝つために戦うのではなく、負けないために限界を極め続けた悟空のようでもある。
ストイックすぎるほど、ストイック……彼は間違いなく「努力の天才」である。

それゆえ成績優秀、スポーツ万能な白鳥だが、露出中はその高まりからなのか、あっさりと見つかりそうになっている。

女生徒の心の傷が心配です

ピンチであればあるほど、彼は燃え上がる。自分よりも実力が上の相手についていこうとすることで、つねに限界を突破しつづけた歴代のジャンプヒーローのように。

追い込まれてからの白鳥の動きは、一段とキレがいい。白鳥を取り逃がしてしまった人々でさえ、どこか満足げな表情を浮かべてしまうほどだ。

そうやって「勝利」を積み上げることで、より強い相手があらわれる点もまた、数々の名作漫画を彷彿とさせる。
学園ものではおなじみの敵役・生徒会はもちろん、海外特殊部隊や最新型のロボットまで登場する。どこまでいってしまうのか……。



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ツッコミ不在の状況が、読者との間に「友情」を生む


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©鳩胸つるん/集英社