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『となりのバカと続く嘘』あむぱか 嘘で毎日キスをする幼なじみ じゃあさっさと付き合えよぉ!

たまごまご

うちの幼なじみはバカだ

作中では悠里視点と大志視点がコロコロ入れ替わる。タイトルの「となりのバカ」は、悠里と大志、それぞれから見た相手のことを指しているようだ。
大志は悠里を「バレバレの嘘を貫いてしまうバカ」だと考えている。
悠里は大志を「見え透いた嘘に気づいていないバカ」だと思っている。
それを飲み込んで言えない自分を、それぞれがバカだと感じている。

大志くん、必死にこの嘘状況を打破しようとするも、彼もまたいっぱいいっぱい

悠里がちょっとでも素直になれれば、大志がちょっとでも嘘じゃないかとつつけば「だよねー!」で終わる話なのに、どうしても踏み出せない。
話が進むにつれ、完全相思相愛っぽい描写がどんどん入ってくるのに、言わない。

好きな幼馴染が「どんな女の子がタイプなの?」と聞いてきた顔がかわいい時、どうしろと?

この作品が描く「告白」は、「嘘であることを言う」ことと「好きであることを伝える」ことがイコールになっている。

「俺には…正直でいてくれたら…嬉しい…と思ってる」

大志の発言を見ると、彼女の嘘をまったく責めていないのがわかる。お互いちゃんと本音を言い合いたいだけだ。

悠里は別に、虚言癖なわけではない。彼女が嘘をつくのは、大志に対してだけ素直になれないからだ。
お互いいっぱいいっぱいだったと理解しあって、好きだと打ち明けあえれば、問題を乗り越えるのは簡単。

でもそのタイミングをつかむのが、ふたりとも心底ヘタクソ。あまりにもじれったい展開なのに、ものすごい回数のキスシーン。こっちが見ていて恥ずかしくなる。

ふたりの仲を励ます悠里の友人・桃花(ももか)のセリフ「じゃあさっさと付き合えよぉ!!」の言葉に同意しまくりです。
本来は変態気質の悠里が、嘘を打ち明けたあとどうなるかは、見てのお楽しみ。



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©あむぱか/竹書房