まとめ
10月1日〜31日の注目記事ベスト5【10月のyomina-hare】
yomina-hare編集部
10月1日〜31日の注目記事ベスト5
今年も残すところあと2カ月。
……おかしい、ついこの間までお正月だったような気がするのに、また冬がすぐそこまでやってきているなんて。
楽しいことほどあっという間過ぎ去ってしまうもの。今年もきっと楽しかったということでしょうか。夏休みのように。
夏休みの宿題、一度もちゃんと終わらせたことありません。それと同じで今年のうちにやらなければいけないことも山積みですが、そっちはキチンと終わらせたいです。
それでは先月公開した記事のなかで、特別反響の大きかった記事をご紹介いたします!
河部真道『バンデット –偽伝太平記–』野心渦巻く南北朝時代、歴史を変えた“悪党”がいた!
作者は昨年同誌にてハードボイルドな復讐劇『ボッチャン』を短期集中連載した河部真道氏。すぎむらしんいち氏(『ディアスポリス-異邦警察-』『老人賭博』など)を彷彿とさせるような主線の太さと迫力、キャラクターの濃さ、骨太なストーリー性は、一度作品を目にしただけでも、強烈に脳裏に焼き付く。
まるで濃密な人生経験を濃縮還元したかのような作風だが、まだ24歳。まさに驚異の新人である。
年下男子を応援すれば、心がスッと軽くなる。今注目の「年下男子」漫画特集!
最近じわじわと人気を集めつつあるのが、年上女性と年下男子とのさまざまな関係を描いた漫画だ。
年上女性と年下男子の物語の先にあるのは、浄化。
浄化なんて言葉で表現してしまうと大げさかもしれない。年下男子ががんばる姿は「ああ、心が洗われるようだ!」と爽快感ともいえる絶大な癒し効果がある。
三ツ橋快人『RYOKO』制服少女に日本刀、戦う相手は巨大な……食べもの!?
「少年サンデー」の月例新人漫画賞「新世代サンデー賞」史上初の大賞受賞者・三ツ橋快人氏による新連載『RYOKO』。
食材が巨大化し、意思を持って人間を襲うようになった時代。
数少ない人間の生き残りである料子は、今日も野菜スープを作るためにじゃがいもと戦い、ニンジンを狩る。
父と弟との食卓を守るため、犠牲となった母のため、壊れた世界で狩りを続ける……食うか、食われるかだ。
ドングリ『妄想食品館』犯されるチクワ、純潔を奪われるドーナツ……食品たちの狂気の宴が、今始まる!
作中ほとんどセックスシーンなのだが、成年マークはどこにもついていない。
……うん、そうなんだ。まぐわっているのは、キュウリにチクワ、ドーナツ、そしてたい焼きなど食品ばかり。
食べもの×食べもの。頭がどうにかなりそうだ(褒め言葉)。
相澤いくえ『モディリアーニにお願い』美大生たちが放つ、魂を揺さぶる言葉
この作品は、すべて手描きだ。スクリーントーンやデジタル機器を使用せず、ペンと墨だけで描き込まれている。絵柄は拙いようで熱量があり、深みがある。幻想的な内的世界を描くときの表現力も素晴らしい。
その絵に乗せて語られるのは、祈るように刻まれた、努力と熱意の物語である。
©河部真道/講談社
©市川なつを/COMICポラリス ©フレックスコミックス
©三ツ橋快人/小学館
©ドングリ/ぶんか社
©相澤いくえ/小学館