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誰も知らなかった新人賞の裏側を全部見せ! モーニング・ツー×ITAN即日新人賞 その5レポート

籠生堅太

これまで見ることのなかったデビューの裏側

新人賞ってどうやって決まるんだろう?

雑誌を読んでいるとたまに目にする新人賞の結果発表ページ。そこに掲載されている若き才能たちは、どのようにして選ばれているのか。そんな漫画新人賞の裏側を垣間見ることのできるイベントが、8月21日に開催された自主制作漫画誌展示即売会・コミティア117のなかで行われた。モーニング・ツー×ITAN 即日新人賞 その5だ。

投稿、審査、受賞のすべてが即日! 超ハイスピードな新人賞

モーニング・ツー×ITAN 即日新人賞は、投稿、審査、受賞、そのすべてが1日のうちに行われる超ハイスピードな漫画新人賞。さらに最終審査の様子は一般公開され、編集者がどのような視点から投稿作を見ているのかを知ることのできる、これまでにない試みだ。

すでに過去4回開催され、『おねいも』の詩原ヒロ氏や『ねこのこはな』の藤沢カミヤ氏、『アニメタ!』の花村ヤソ氏、そして『マコちゃん、さ』のたまいずみ氏など多くの才能を輩出している。

会場には審査をする編集者はもちろん、読者、さらには作品を投稿した作者までが一堂に会する。立場は違えど、漫画を愛するものが集い、その視線がひとつの作品に集まる。その瞬間の一体感、熱気は、すさまじいものがあり、新人賞という枠をこえた盛りあがりをみせる。その様子を読者に伝えるため、多くの漫画好きが集う東京ビッグサイトを訪れた。

年4回開催される創作同人誌、つまりオリジナル作品オンリーの同人誌即売会。それがコミティアだ

100を越える作品。そのすべてと向かい合う編集者

夏のコミティアは、世界最大の同人誌即売会・コミックマーケットからそれほど時間を空けずに開催されるため、比較的落ち着いた印象をうけることが多い。それでも数多くの漫画好きが、まだ見ぬ物語との出会いを求めて集まるその風景は、即売会という文化を知らない人からすると圧巻だろう。

ここにある作品、すべてがオリジナル。参加サークルの数だけ、物語がある

そんなコミティア会場の一画で、即日新人賞は開催される。1次選考がスタートすると、次々と審査員のもとに投稿作が運びこまれる。毎回、100を越える作品が投稿されるが、審査員たちは、最終選考がはじまるまでの3時間のあいだにそのすべてチェックする。

積み上げられた投稿作。これらすべてに目を通したうえで、講評シートを書いていく

やはりそこには我々読者とは異なる「編集者の目線」というものが存在するように思う。彼らは、審査の際、具体的にどのような点を見ているのか。後日、「モーニング・ツー」「ITAN」それぞれの編集部の方にお話を伺ったので、そちらの記事も併せてご覧いただきたい。




即日新人賞は、二度審査される? 「モーニング・ツー」「ITAN」編集部を直撃!

講評を書き込む「モーニング・ツー」編集長・寺山氏。ペンを持つ手にも力が入る

あっという間に3時間が経ち、全作品の講評シートが貼りだされる。それを見て驚きの声をあげる人を会場で何人も見かけた。あんなに短い時間での審査だったにも拘らず、6人の審査員からのコメントが、講評シートに収まりきらないほど書きこまれているのだ。

ボード一面に貼りだされた講評シート。審査員の言葉は、次の作品に活かされるだろう

講評シートにリボンがついているものが散見される。これが最終選考に残った証。今回は、どのような熱い審査が繰り広げられるのか!



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最終選考、はじまる!


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取材・撮影:yomina-hare編集部
取材協力:コミティア実行委員会