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『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画』インカ帝国 ゾンビ×ラップ!?先の読めないフリースタイル漫画

小松良介

ラップでもゾンビでもない本当の魅力

冒頭の話題に戻るが、実は本作が「どんな漫画か?」と聞かれると回答に詰まってしまう。

内容こそタイトルの通りだが、かといってラップを啓蒙する漫画ではない。
またゾンビのパロディではあるもののオマージュとはちょっと違う。

公式サイトには「ラップバトルサバイバルホラー」とあるが、追いかけてくるのはゾンビではなくラッパーなので恐怖心もなく安心して読める。
ギャグ漫画ではあるものの作中にツッコミ担当がいないためキャラクターたちのおかしな言動が次々とスルーされる。それがシュールでジワジワ面白い。

シリアスなシーンなのだが、台詞はツッコミどころが溢れている

父親がラッパーなり、ひとりきりになったみのりは絶望の淵に立たされる。この時点で第6話。ようやく物語の主人公が親子ではなく彼女だったことに気付かされた。
とにかく予測不能なストーリーこそ本作の魅力だ。これが行き当たりばったりかと言えばそうでもなく、実は先の展開を読むうえで見逃せない伏線が第1話からしっかりと張られている。

みのりが探している兄の育は、本気でラップに取り組むMCなのだ。もしも再会した兄がフリースタイルで無双したらヒーロー感があって最高だが、何しろ予測不能な漫画なので妄想はここで終了しておく。

ラッパー状態を元に戻す可能性とははたして? ゾンビ作品とは一線を画す展開でもある



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