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まとめ

今週のオススメ初単行本(2018.6.03〜6.09)

yomina-hare編集部

今週発売されたオススメ初単行本

先週、初めての単行本を発売し、漫画業界という大海原で更なる一歩を踏みだした新人漫画家がいる。
そんな記念すべき初単行本中から、「yomina-hare」的に大注目の作品を3つご紹介!

『ロッキンユー!!!』石川香織

「ロックなんかキモい!」でもかっこいい根暗オタクとド素人の音楽青春物語

高校デビューを狙っていた少年・真神たかし
彼が部活紹介で見たロック研究会の先輩・不二美アキラは、薄汚くて根暗でボソボソ喋る、オタクっぽい人間だった。

音楽に限らず何かが刺さった経験のある人は、是非読んでほしい。説明できない感情が襲ってきて、逃げられなくなる迫力が、効果線とフォントを大胆に使って描かれている。




レビューのつづきはこちら!



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『あかまつ』作井ルビ

生きた赤べこがいる、なんでもない日常

高校進学を機に、会津若松の親戚の家に居候することになったあおい。彼女を迎えに現れたのは、どう見ても小学生にしかみえない同じ歳のはとこ・鶴子生きた赤べこ・あかまつだった。

あおいと鶴子に加え、近所のアパートでひとり暮らしをするみゆきを加えた3人の日常が描かれる。「生きた赤べこ」という非日常が存在するものの、みんなでご飯を食べたり、あかまつを散歩に連れて行ったり、そんな生活のいち部分が切り取られている。

初対面だった3人は、あっという間に意気投合。過度に干渉しあったり、欠点を補いあったりすることもなく、ただいっしょにいるだけという、なんとも居心地のいい関係を築いていく。

人間関係に対する悩みは誰しも持っているもので、3人は何もない日々は素直に羨ましい。丁寧に描かれた会津若松の風景が、ゆったりとした時間を感じさせてくれるのも嬉しい。キャラクターたちのいっしょに、のんびりとした休日を過ごしたような気にさせてくれる1冊だ。



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『魔王のママになるんだよ!』片岡とんち

女勇者、魔王のママになる

魔王とはいえ、まだ赤子のギュルを殺すことができなかった女勇者・ゼノ。ギュルをこっそりと保護していたことがバレた彼女は、無罪を勝ち取り、ギュルの命を救うため、命がけの子育てに挑むことに。

純真無垢な赤子だと思ったギュルだったが、生まれた直後から血を残すための英才(性)教育をうけたことで、中身はおっさんだということが判明する。子育てものかと思いきや、じつはエロコメ肌色率の高さに驚くことになる。

考えてみれば、誰しも赤ちゃんだったころは、おっぱい触りたい放題だったわけで。魔王も魔王で、お姫様をさらったり、エッチな格好の女幹部を侍らしたりと、エロス方面は、なかなかのもの。赤ちゃんで魔王、これはもしかするとエロコメディの主人公としては、最強のステータスなのではなかろうか。

エロコメディの中心にいるのが赤ん坊というのは新鮮。エッチなイベントのアプローチも、既存の作品とは少し変わってくる。かわいい女の子があられもない姿に! という基本は抑えつつ、そんなところも楽しんでほしい。



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