まとめ
11月1日〜30日の注目記事ベスト5【11月のyomina-hare】
yomina-hare編集部
11月1日〜30日の注目記事ベスト5
サンタがプレゼントを持ってこなくなって幾星霜。
かわりに自分で好きなだけ漫画買えるし、夜ふかしできるし、お酒も飲めるしで、意外と大人も悪くないなと思う師走、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ぼちぼち色々な漫画賞レースも発表される季節。
今年を代表する作品が、いろんな視点から選び出されていき、さらに多くの人の目に止まることでしょう。
「yomina-hare」でご紹介した漫画家さん達ももったたくさんの人に読んでもらいたい!
クリスマスが終われば、あっという間にお正月、来年は「yomina-hare」にとっても飛躍の年にしたいですな。
それでは先月公開した記事のなかで、特別反響の大きかった記事5つをご紹介。
トミムラコタ『ぼくたちLGBT』苦悩じゃなく日常を描く。LGBT当事者の99.9%経験談エッセイ
『ぼくたちLGBT』の作者・トミムラコタ氏は、バイセクシャルをカミングアウトしている。本作はそんな作者の「99.9%経験談」に基づく4コマ漫画。
LGBT当事者による日常系エッセイコミックなのである。
桑原太矩『空挺ドラゴンズ』龍を追い、食らう! 雲の海を行く者たちの物語
架空の存在を捕え、料理にする。狩りのワクワクと料理のドキドキ、その両方をいっぺんに味わえるような作品が増えていている。
しかし『空挺ドラゴンズ』の魅力は、ただ龍料理がおいしそうなだけじゃない。
“龍”という存在が本当に存在したら、世界はどんなふうな形になっていただろうか。
それを衣食住、人々の営みの細かい部分まで考え抜き、ひとつの世界を築き上げている。
山本アリフレッド『理系が恋に落ちたので証明してみた。』頭よすぎるバカップルは手に負えない
かつてこれほど“理系”なバカップルがいただろうか
国立大学で理工学を専攻する、大学院1年の雪村と氷室。
頭脳明晰かつ研究熱心な美男美女……なのだが、こいつらめんどくさい! 互いに惹かれ合っているものの、壁ドン、顎クイなどの実験を繰り返して、“好き”という感情が定量的に証明されるまで、その恋心を認めないのだ!
伊奈子『悪い夢だといいのにな』いけないことに興奮する少女は「罰」を求める
第75回ちばてつや賞ヤング部門にて大賞を受賞した、伊奈子氏による読み切り『悪い夢だといいのにな』が、11月21日発売の「ヤングマガジン」51号に掲載された。
主人公・田岡は、「いけないこと」を想像するにととまらず、実行して興奮を覚えてしまう女の子。
私たちは、漫画を読むとき自然に生じる予想や願望を、彼女に裏切られ続ける。気づくと、服従にも似た不思議な感覚に、とらわれていた。
須藤佑実『ミッドナイトブルー』出来の悪い恋の美しさを思い出させてくれる短編集
『ミッドナイトブルー』で描かれる恋は、どれも初恋のような無防備さを持っている。
思い返せばバカみたいで、いかにも子どもだったと恥ずかしくなるような思い。だけど、ときどきふっと覗き込みたくなるもの。
そんないつかの気持ちを思い出させてくれる、“ガラクタの宝箱”のような短編集なのだ。