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保谷伸『マヤさんの夜ふかし』深夜の魔女は普通の女の子…自堕落な日常と友情を描く

小林聖

魔女にともだちができるまで。

ひとり暮らしあるあるのようなマヤさんの生活だが、この作品の重要なアクセントになっているのが友人の豆山とのチャットだ。
病院でマヤさんと知り合った豆山は漫画家志望の女の子。深夜のダラダラチャットをとおして、マヤさんを叱咤するツッコミ役に徹している。

面白いのは、彼女がマヤさんのことを「自称・魔女」としか思っていないことだ。

マヤさんの「魔女という設定」に付き合ってあげている豆山。マヤさんのことは「ちょっと痛い子」と思っているところが

常識的に考えれば、魔女なんているわけがない。チャット越しにしか交流のない豆山が、マヤさんが魔女なんていう戯言を信じられるわけがない。

だけど、それでも2人の交流は問題なく続く。すれ違ったまま、何気ない会話を続け、お互いに大事な友人になっている。この作品の魅力は「魔女ならでは」の部分でなく、「魔女とちっとも関係ない」普通の女の子の部分を描いていることなのだ。

高校生と小さな子どもの交流を描いた保谷氏の前作『キミにともだちができるまで。』とはちょっと違う作風に見えるが、本作もまた魔女だけど普通の女の子であるマヤさんと豆山の友情の物語でもあるのだ。



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©保谷伸/NSP 2016