明日発売の新刊レビュー
『翼くんはあかぬけたいのに』小花オト 美男美女とのシェアハウス、ただし全員が残念
根本和佳
美しいものには裏がある? ハイスピード残念コメディ!
都会こわい。
リア充こわい。
おしゃれな人と場所こわい。
高校進学で上京してきた速水翼(はやみ・つばさ)は、美形ぞろいのおしゃれ民たちと、表参道のシェアハウスで共同生活を始めることに……
でも、なんか、みんな……変な人だーーー!!!
明日9月12日に第1巻が発売される小花オト氏の初連載作品『翼くんはあかぬけたいのに』は、第1回ヒバナ新人賞にて特別大賞を受賞した『ルームメイトはあか抜けない』(単行本には第0話として収録)を連載化したもの。
「ヒバナ」をへて現在は「マンガワン」で連載中のハイテンションコメディだ。
小学館 (2017-09-12)
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美形ゆえに痛々しさが際立つシェアメイトたち
不安いっぱいの翼くんがいっしょに暮らす、愉快なメンバーを紹介しよう。
テレビの取材がくるほどのイケメン美容師・兎崎隼人(うさき・はやと)ーー心身ともに痛めつけられるのが気持ちいい、グッドルッキングマゾだ。
カフェを経営する、料理上手な赤木健二(あかぎ・けんじ)ーーネーミングセンスが禍々しい方向にだけ発達した、心やさしきダメ男。
洋服店のカリスマ店員にして巨乳おしゃれモンスター・姫野詩世(ひめの・しよ)ーー小学生のころからカップリング厨だったという、筋金入りの腐女子。
そして翼の同級生になる天然美少女・恋塚桃子(こいづか・ももこ)ーー無類のダサさを誇る無配慮な田舎っ子。語尾は「ダス」だ。
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©小花オト/小学館