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おっとりと肉食のハイブリッド系王子! 『由良くんの10%には秘密がある』第1巻 吉田夢美

小林聖

少女マンガの定番・吸血鬼をモチーフに生まれた“天然×肉食”男子

「マーガレット」で連載中の『由良くんの10%には秘密がある』第1巻が明日9月23日に発売される。

秘密に触れることは、特別な関係の始まり

『ポーの一族』『ときめきトゥナイト』『黒薔薇アリス』など、幾度となく少女漫画のモチーフになってきた吸血鬼。『由良くんの10%には秘密がある』は、そんな吸血鬼男子とヒロインの恋物語だ。

ヒロイン・望月杏子はふとしたことがきっかけで、イケメンだけど遅刻魔で天然で、クラスメイトからは変人と思われている由良くんが、実は10%ほど吸血鬼の血が混じっているということを知る。そして、杏子が数万人にひとりしかいない珍しい血、「稀血(まれけつ)」であることに気づいた由良くんは、吸血鬼として彼女に興味を持つように。

そんなところから2人は距離を縮めていくことになる。

誰にも言えない秘密を知るというのは、孤独に触れるということ。定番だけどやっぱりときめく展開です

何気なく見ていた男の子の秘密を知ることで、特別な関係が生まれるという展開は定番のひとつだが、この作品では何といっても由良くんのキャラクターがいい。

天然だけど「10%だけ肉食」というハイブリッド

由良くんの秘密は「10%だけ吸血鬼」ということだが、それは言うなれば由良くんの魅力は「10%だけ肉食」ということだ。

普段は天然系のおっとりタイプで優しい印象の由良くんは、吸血鬼としての本能で杏子の珍しい血に興奮してしまう部分がある。しかも、たかまった自分の気持ちを「性欲に近い」とハッキリいってしまうのが由良くん。この普通でない素直さが、さまざまな誤解を生んだり、程よいコメディ感を演出している。

(稀血を吸いたくて)杏子に手を出しちゃう由良くん。誤解を招く表現……なんだけどあまり誤解でもない

だが、何よりのポイントは吸血鬼としての無邪気な肉食っぷり! 天然なのに(というか、天然ゆえに)毎回毎回さらりと杏子の血を吸おうとしてくる。俺様系の肉食とはまた違う、おっとりと肉食のハイブリッドが由良くんの魅力なのだ。

引っ張ってくれるのはいいけれど、ともすれば「怖い」のが肉食系だが、由良くんは「いい人」でありつつ「肉食」というのを見事に両立している。

1巻ではさらに明るいモテ系の由良くんの弟・サツキも登場。さまざまな王子様キャラに振り回される感覚が楽しい少女漫画だ。



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©吉田夢美/集英社マーガレットコミックス