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『シネマこんぷれっくす!』ビリー 残念美人3人に見る、映画バカの生態

加山竜司

「映画」あるあるじゃない。「映画バカ」あるある

近年では、『木根さんの1人でキネマ』『怒りのロードショー』のように、映画を題材にしたマンガ作品が増えつつある。




愛すべき映画バカどもの放課後『怒りのロードショー』マクレーン

『シネマこんぷれっくす!』も、これらの作品と同様、1話ごとに映画1タイトルを取りあげていく(第1話は『スター○ォーズ』シリーズ、第2話は『ゴーストバスターズ』など)スタイルを取りつつも、ストーリーの主題は映画の内容そのものではなく、映画マニアの習性にフォーカスしているのが大きな特徴だ。

たとえば「外画を字幕で観るか吹き替えで観るか問題」の対立であったり、観ていない作品をけなしたり、映画が好きだからこそ文句を言う癖であったり、「パリピが喜ぶ邦画の娯楽作品」に対する偏見であったり、映画館にはひとりで行くか複数人で行くか……などなど、映画好きにとっての「あるある」が各話のテーマとして盛り込まれている。

どこの世紀末よりも緩い殺人基準。でも気持ちはわからなくもない

映画マニアが何を糧とし、何に煩悶しているのか。
「シネマコンプレックス(シネコン)」が同一施設内の複数のスクリーンでさまざまな作品を上映する施設であるように、『シネマこんぷれっくす!』は「映画マニアの生態」を一冊に濃縮した作品なのである。

と同時に、本作で触れられているような映画マニアの抱える諸問題は、自分たち映画マニアが周囲からどのように見られているかに通じるもので、それはマニアが「対世間」に抱くコンプレックスそのものでもある。
これは映画マニアに限った話ではなく、あらゆるジャンルのオタクに共通するテーマではないだろうか。

こうしたコンプレックスをひとつひとつ解消していくことが、マスター・オブ・ジェダ……もとい、マスター・オブ・映画マニアへの道へとつながるのだが、若い主人公たちはそんなことを知るよしもなく、毎話毎話ひたすら映画に対する愛情をほとばしらせる。

作中屈指の常識人・小津。ガクトのことが気になっていたが、映研の新たな餌食になりそうに……

少し騒がしいけど害はない(と思う)映画マニアという人種が、いつもいつも何に対して大騒ぎしているのかをちょっとだけ覗いているうちに、彼らが熱中しているもの(=映画)へと興味を惹かれることになるだろう。
そう、本作唯一のまともな女性キャラ・小津 安(おづ・あん)のように。小津ちゃんの激カワなところも、本作のみどころかもだぜ。



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当初、12月8日の記事掲載を予定しておりましたが、編集上の都合により12月9日の掲載となりました。記事企画名と記事内容に齟齬があること、謹んでお詫び申し上げます。

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