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『シネマこんぷれっくす!』ビリー 残念美人3人に見る、映画バカの生態

加山竜司

ようこそ、残念美人ばかりの映画研究部へ!

主人公が特定の部活に入部して個性的な仲間と切磋琢磨する。
これぞ部活マンガの“王道”スタイルだ。
しかし、その部活が映画研究部となると、ひと味違ってくる。

吹き替えか字幕か。一般人にはちょっとした差でも、映画バカの間では血が流れることも

「ドラゴンエイジ」に掲載されているビリー氏の初連載『シネマこんぷれっくす!』第1巻が12月9日に発売された。

美少女とワンチャン狙いが、ずぶずぶ沼に

『シネマこんぷれっくす!』は、高校入学を機に「熱い青春がしたい」と思っていた主人公・熱川鰐人(あたがわ・がくと)が、校内に点在するスター○ォーズ関連グッズを追いかけていったらいつの間にか映画研究部に吸い寄せられていたという、ハニートラップならぬムービートラップに引っ掛かってしまうところから物語が始まる。

なにしろこの映画研究部、自主映画を撮影するわけでもなく、ひたすら部員たちが好きな映画についてダベるだけの、映画マニアの巣窟だ。
それでも映画研究部(通称・死ね部)には美少女が3人もいて、彼女たちとキャッキャウフフな映画談義に花を咲かせるのであれば、うらやま天国なはずが、黒澤映画好きのクオーター・黒澤天喜(くろさわ・あき)、カンフー映画マニアの花村瑞月(はなむら・みつき)、B級映画専門の宮川一子(みやかわ・いちこ)と、いずれもクセモノぞろい。

左から宮川、黒澤、花村。それぞれ学年首位の才女、スレンダーなクオーター、ミスコン1位の巨乳なのだが、誰も彼女らに近づかない……

映画オタクのダークサイドに墜ちたシ◯のような先輩たちに振り回され、普通のアクション映画好きだったガクトも徐々にマニアックな映画沼に沈められていくのであった。



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「映画」あるあるじゃない。「映画バカ」あるある


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