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異能の力をつないで人命救助! ハイスピード青春活劇『あやつき』寺田亜太朗

根本和佳

ひとりでは、守れない。小さな力を高速でツギハギして事件に立ち向かう少年達!

妖(あやかし)の力を受け継いだ少年達が、チームを組んで町を守る!
寺田亜太朗氏『あやつき』コミックス第1巻が、明日1月23日に発売される。同作は「月刊アフタヌーン」にて連載中だ。

異能の力を身につけた高校生4人が、人々を危機から救う! …いっぺん死んだけど

受け継いだのは、役に立たない能力!?

手品好きな高校1年生・月丘リョウは、公園で手品の練習中。そこへ突然、何かが落ちてきた!
……はずが、どうも記憶があやふやだ。

実は、公園に居合わせたリョウを含む4人の高校生は事故で死んでしまい、妖と同化して生き返ったのだという。彼らは妖から受け継いだ能力と引き換えに、町を襲う災害や事故、事件の被害から住人達を守るため、奔走することとなる。

その4人、
ウダカが手に入れたのは、遠くを見通す千里眼。
マコは触れた人間の心を読む力。
ゴウは鬼のごとき剛力。

そしてリョウが手に入れたのは……古狸の「ムジナ」から受け継いだ、化ける力。

ピンチに立ち向かうには心もとない「化ける」能力…どうしてこんなのもらっちゃった!?

リョウの「化ける力」は、バイクになっても早くは走れないし、ドアになっても出口は作れない。何より化けていられるのはわずかな時間だけ。事故や災害の前では役に立ちそうもない、超人的とはいえない、パッとしない能力だ。

妖と同化して生きながらえたとはいえ、彼ら自身は生身の人間。姿を消すことはできないし、無茶もきかない。しかも、4人ともひとりでは「人を救う」までの能力はない

……この節だけで「ない」を8つ連ねた。
そこが『あやつき』の、面白くて熱いところだ。

事件vs創意工夫、一刻を争うなかでの高速展開

ひとりでは完璧ではない、責務を完遂できない能力を持った4人が、自分たちの能力を少しずつ解き明かし、使いこなしていく。それも、命の危険が迫る災害のまっただなかで。

ウダカが感知した映像をマコが読み取り、さらに…!?

能力によって前衛と後衛に分かれる編成ではなく、全員が最前線でサポートしあいながら苦境に挑む。死と隣り合わせの鉄火場で生まれる、ハイスピードな連携や合わせ技は爽快感抜群だ。
やがてリョウは「化ける」だけではなく「化かす」能力を活かし始め……

能力を使いこなそうと必死なリョウ。この毛むくじゃらな手は…!?

リョウたち4人は、地味な能力を組み合わせることで派手な効果を生み出し、大規模な災害から人々をこっそり救う。そのコンビネーションを高速で見せてくれるのだからたまらない。

小さな力を合わせて、創意工夫で立ち向かう。
妖の力を持たない私達にも、何かできるんじゃないかと思わせてくれる。
少年漫画のいちばんかっこいいところを見せてくれたのは、生身の少年たちだった。



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©寺田亜太朗/講談社