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新人賞レビュー

モーニングゼロ佳作 『バス マリッジ ステップ』空海イサナ 結婚前夜、姫と侍女のお風呂百合

川俣綾加

よく考えたら、主人公ふたりほぼ全裸

改めて文字にすると驚くのが、この物語は最初と最後のページ以外は登場人物が全裸だ……!
公衆浴場という場所がとても生きている。いや、それは全裸だからじゃなくて。

裸の描き方がエロティックでないのも、とても練られた表現だと感じる

リリーの不満はこの場所にこなければ、きっと胸に抱えたまま翌日の結婚式を迎えたのではないだろうか。
公衆浴場に来たことで、使い古された言葉かもしれないが心も体も裸になることができた。昔からあるこの言葉を、新たな漫画として、新人作家が描いたことにとても新鮮さを感じる。

まず頭、次に体というリリーの風呂の入り方をやっている人は多いのではないだろうか。
一方でエリスの風呂の手順は……最後、「え!? そういうやり方なの!?」と、誰かと風呂に入る手順について語りたくなってしまう。
読後の行動に影響を与えるのもまた、『バス マリッジ ステップ』のパワー。

リリーとエリスの祝福大き未来を想いながら、私も聞きたくなる。「あなたは風呂でどこから洗う?」



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©空海イサナ/講談社