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作家インタビュー

『ゆとりやくざ』早坂啓吾インタビュー ゆとりへの憧れから生まれた、やくざVSゆとりの異色ギャグ

籠生堅太

これからも一生描く

そうやって始まった『ゆとりやくざ』の連載ですが、苦労されたことなどは。

早坂
僕も金さんもゆとり世代じゃないので、ゆとりのこと考えるの大変ですよね。

早坂氏「SNOWで『盛る』のだけはよくわからないんですよね」

たとえば市後を描くにあたって取材や、誰かをモデルにしたりは。

早坂
特別モデルになったっていう人はいないですね。サラリーマンの友達から、若い子のエピソードを聞いたり、あとはネットで調べたりですね。

集英社にもゆとり教育世代の新入社員の方いらっしゃると思うんですが、「グランドジャンプ」編集部には。


じつは今度、「グランドジャンプ」編集部に何年かぶりに新入社員がくることになって。そいつが最後のゆとり教育世代らしいんですよ! しかもそいつに『ゆとりやくざ』の担当は引き継いでもらうことになってます。

これからはネタに困ることはなさそうですね。

22歳の新入社員が金氏の後任とのこと。この取材後に顔合わせだったらしい


本当に! 極論、早坂さんには目の前のやつのこと描いてもらえばいいんだから。僕と打ち合わせするより、アイデア広がるんじゃないかなって。当然しっかりしたやつですが。

とんでもないゆとりだったとしても、それはそれで作品のプラスになりますよね。

早坂
「二度とゆとりを担当につけてくれるな!」ってなるかもしれないですけどね(笑)。

しかし現状は、ゆとり教育世代ではないふたりで作っていらっしゃる『ゆとりやくざ』ですが、早坂さんお気に入りのエピソードなどがあれば。

早坂
あれですね、借金をしてるおじさんの話が好きですね。

早坂氏、金氏ともにお気にいりのエピソード。借金に悩む男性に「実家に帰り、まじめに働け」というド正論で殴りかかる市後

早坂
ちょっといい話になっているというか。他の話と違うテイストを出せたかなって。借金おじさんに容赦ない市後に、つい「許してやれよ」って言ってしまう、武堂さんのいい人なところも描けたし。


あれよかったですね。俺もあの話、好きなんですよ。

やっぱりいい話が入るとぜんぜん違うんですか。


「ゆとりあるある」みたいなものばかりだと、話に振り幅がないというか。借金取りの話がよかったので、これが描けるなら、早坂さんにはもっと色々な話を描いてほしいなって。

乱暴されてる女の子を救ったりもしていますよね。

早坂
そうですね。誰かを助けようとするんじゃなく、市後が普段どおりにしてたら、結果いい話に転がっていくようなエピソードは好きですね。


女の子襲ったやつ、バカっぽくていいんですよね。名前も「酒愚世和留(さけぐ・せわる)」ってバカ丸出しだし。

どうかしている名前を持つ男

ギャグ漫画家さんのネーミングセンスにはいつも驚かされます。集英社作品で、やくざものというと、組の名前って「集英組」「集英会」が定番ですけど、何故「過獣組(かじゅうぐみ)」という名前に。


それは俺も気になってました。「過獣組」って、最初は何言ってるんだって思ったんですよ。「否揺組(ぴゅれぐみ)」「貼墓組(はりぼぐみ)」と他の組が出てきて、ようやくグミか! って気がついて。

早坂
それは単純にグミがすごく好きだからですね。

どのグミが好きなんですか?

早坂
ポイフルが好きなんですけど、ポイフルは「グミ」って付いてないので、登場させられないのが残念ですね。

でも新しい組は無限に登場させられそうですね。

早坂
そうですね、フェットチーネとかイタリアマフィアみたいですよね。

今後の展開に期待ですね。

早坂
そうですね。じつは単行本を出すのが目標だったので、一冊出せたらもういいかなっていうのもあったんですけれど。

単行本を手にし、ようやく漫画家になったっと実感できたという早坂氏


いやいやいや、つづけてくださいよ! 『ゆとりやくざ』もですし、他の作品も!

早坂
さっき、漫画家っていう自覚がないって言いましたけど、単行本を目にしたときは、気が引き締まりましたね。それに今は辞める理由がないというか、働きながら漫画家を続けるっていう選択肢もでたし。たぶん、これからも一生描くんだろうなと思っています。

では最後に読者の方にメッセージを。

早坂
4Pの短い作品なので、気軽にパラっとめくってもらって、「うちの職場にも、こういう人いるよね」と楽しんでもらいたいです。

本日はありがとうございました!



試し読みはコチラ!

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写真撮影:yomina-hare編集部
©早坂啓吾/集英社

今回のゲスト

  • 早坂啓吾

    『ゆとりやくざ』著者

    1981年生まれ、長崎県出身。特技はフォークリフトの運転。
    2006年に「週刊少年ジャンプ」主催の漫画新人賞を受賞。
    現在は「グランドジャンプ」にて『ゆとりやくざ』を連載中。

  • 金成圭(キム・ソンギュ)

    集英社 キャラクタービジネス室

    2008年集英社入社。「週刊少年ジャンプ」編集部配属後、『HUNTER×HUNTER』『トリコ』などの作品を担当。2016年「グランドジャンプ」へ移動し、『ゆとりやくざ』を担当する。
    2018年6月よりキャラクタービジネス室勤務。