作家インタビュー
『ゆとりやくざ』早坂啓吾インタビュー ゆとりへの憧れから生まれた、やくざVSゆとりの異色ギャグ
籠生堅太
デビューから12年。一度も諦めなかった
作品の成り立ちを伺いましたが、金さんは、最初にR30漫画賞で作品を読んだとき、どういった印象を。

担当編集者の金氏。「『ゆとりやくざ』については、早坂さんが楽しく描けるのが一番です」と語る
早坂さんと同じような感覚が、金さんのなかにもあったと。

乱暴な態度に驚くこともあるが、言っている事自体は至極当然なことの多い武堂さん
引っかかる部分が色々多かったと。
編集部の反応としては。
編集部として期待の新人ということですね。
では満を持して連載に。
連載作家さんが原稿を落としたり、ページ数が足りないときには、その代わりとして『ゆとりやくざ』を載せる、と。

作品づくりは、金氏からのざっくりとした提案を受けて、早坂氏が作り込むというスタンスで行われるらしい
そして今回、ようやく初単行本の発売ということですが、先生は初受賞からはずいぶん時間がたっていらっしゃるということですが。
正直、12年のあいだに「漫画はもう諦めよう」という気持ちになったことは。

12年という時間は、あまりに長い
好きなことして、お金がもらえてラッキー! みたいな。
写真撮影:yomina-hare編集部
©早坂啓吾/集英社
今回のゲスト
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早坂啓吾
『ゆとりやくざ』著者
1981年生まれ、長崎県出身。特技はフォークリフトの運転。
2006年に「週刊少年ジャンプ」主催の漫画新人賞を受賞。
現在は「グランドジャンプ」にて『ゆとりやくざ』を連載中。 -
金成圭(キム・ソンギュ)
集英社 キャラクタービジネス室
2008年集英社入社。「週刊少年ジャンプ」編集部配属後、『HUNTER×HUNTER』『トリコ』などの作品を担当。2016年「グランドジャンプ」へ移動し、『ゆとりやくざ』を担当する。
2018年6月よりキャラクタービジネス室勤務。