作家インタビュー
『剥き出しの白鳥』鳩胸つるんインタビュー 「『ToLOVEる』よりも裸」から白鳥くんは生まれた
籠生堅太
手の演技の細かさが、全体的なポージングを決める
さきほど「2話で飽きちゃう」という言葉が出ましたが、たしかに「学校にひとり露出狂がいる」というネタだけでは、ちょっと読み切りっぽいですよね。連載でやることに不安は。
でもそれだと連載を続けるのは、かなり大変なのでは。
嬉しい悲鳴ですね。続刊が決定した裏側ではどんなことが。
どんなコメントが目立ちましたか。印象に残っているものとか。
そうやって続刊も決まり、逃げ切る道も塞がれたわけですが、ネタってどこから探してくるですか?
やはりスポーツを参考にされることが多いんですか。
あ、やっぱりバレエは意識されているんですね。「白鳥」だけに。
手?
たしかにそう言われて見てみると、どのシーンも手が細かく描かれていますね。
白鳥自身の動きもですけれど、回を重ねるごとに白鳥くんの周囲もどんどんスケールアップしていきますね。生徒会にはじまり、海外特殊部隊や最新鋭ロボだったり。
そうした追い込みをかけることで、いわゆる「キャラが動く」ということはありましたか。
そもそも「キャラが動く」というのも、曖昧な表現ですしね。
あと作家さんへのインタビューでよく出てくる話として、「キャラは作家の分身」という話もあります。鳩胸先生自身も「脱ぎたい……生きてるって感じたい!」みたいな瞬間はあるんですか。
ちょっと何言ってるのかよくわからないですけど、キャラクターと魂で繋がってるみたいな、いい話ですね!
©鳩胸つるん/集英社
写真撮影:yomina-hare編集部
今回のゲスト
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鳩胸つるん
『剥き出しの白鳥』著者
愛知県出身、千葉県在住。2015年「ジャンプSQ.」で 読切『剥き出しの白鳥』を発表し、好評を博す。
2017年12月漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」にて『剥き出しの白鳥』連載開始。 -
玉田純一
集英社「少年ジャンプ+」編集部
「ジャンプSQ.」編集部をへて、2017年より「少年ジャンプ+」編集部に所属。
担当作は『剥き出しの白鳥』『スギナミ討伐公務員』『生者の行進』『見えっぱりシンドローム』『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 魔属魔具師編』(今春開始予定)他多数。