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単行本レビュー

『うもれてきえた』やまだはるか 女子高生漫画家が描いた5つの生と秘密

武川佑

秘密。

5篇それぞれに共通するのは、「秘密」だ。登場人物たちは、みな秘密を抱えて生きている。
それが明らかになるとき、人の想いが溢れだす。

「17歳にさよならを。」より。現役高校生が描く、現役高校生の物語

最後の1篇「17歳にさよならを。」では「うもれてきえた」の隆幸が再登場し、彼のとる行動が、胸をふるわせる。
生を描くだけに、死の色も濃い作品だが、死に魅入られず、人々の目は生きようとしていて、重いが希望の光を感じる読後感がある。

とびきりの玉手箱を開けてみよう。
次の玉手箱が見つかるまで、待てなくなってしまうのが、唯一の欠点だ。
新作が待ち遠しい。そんな作家の誕生である。

おまけ。おじさんが、うまいっ!

個人的にはやまだ氏の描く「おじさん」がめっぽう好きだ。たまらない。
「うもれてきえた」のケンさん、「チャオの花婿」の悪いリン、「17歳に~」のゆりえのお父さんなど、みな目を引く風体で、気になる。

チャオの花婿候補として現れたリン。新人賞の特別審査員だった雲田はるこ氏、田中相氏も絶賛だったという「愛のつまった悪役」

やまだ先生、おじさんもっと描いてください!



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©Haruka Yamada/講談社